2007年5月21日月曜日

寺族婦人会研修旅行


 2007年5月21日、2年に1度の十勝組寺族婦人会の研修旅行が行われ、子どもを含む19名が旭川市の旭山動物園を見学し懇親を深めました。

2007年5月9日水曜日

仏教壮年会総会・研修会


 2007年5月9日、今年で20回を数える十勝組仏教壮年会連絡協議会の総会・研修会が、帯広別院を会場に行われました。
 組内から62名が参加のもと研修会では帯広市大正町光心寺の桃井直行氏をご講師にお招きし「習俗・迷信を超える道」をテーマにお釈迦さまの縁起の教えを学びました。

2007年5月1日火曜日

「まさに貪欲こそ、苦の原因」 音更町 浄信寺住職 御幸誓見

 ひと昔前のバブル全盛期ほどではありませんが、大型の詐欺事件が報道されています。今でも時々こんな電話がかかってきます。「大変お得な情報がありますが、いかがでしょうか」のような類の話です。

 そうした電話には「そんなに儲かるなら、他人に教えないで自分だけのものにしたらどうですか」と答えて断りますが、敵もさるもの、「それはそうですが、私ひとりだけでなく、皆さんにも儲けてもらって幸せになってもらいたいのです」と返ってきます。

 人間の欲望というのは、際限がありません。なければないで欲しがりますし、あればあったでそれらをもっと増やしたいと欲が出ます。先の電話の話も、そうした人間の弱さをついた話といえますが、欲しい欲しいという貪[むさぼ]りの心が、自分自身を苦しめているのではないでしょうか。まさに、貪欲[とんよく]こそ、苦の原因です。

 お釈迦さまは私たちに、貪欲をはじめ三毒の煩悩を取り除かなければ、さとりを得ることができないと諭されました。ちょうど田畑において、雑草を抜いておかなければ、実りを収穫することができないのと同じです。

 しかし、困ったことに、雑草は抜いても抜いても下から生えてくるのと同じく、煩悩も次から次へとわきおきってきます。

 そうした煩悩を断ち切ることができない人間の実相を見抜かれ、それでもなお「必ず救うぞ」と呼びかけ続けてくださるのが阿弥陀如来であることを、尊くありがたく仰ぎたいものです。