2007年4月1日日曜日

「今、思うこと」 教区会門徒議員 鳥本順司


 早いものですね、十勝組から選出されて北海道教区の議員になり2期目になります。1年に2回程会議がありますが何とか続けられております。
 会議の内容は、国・道・市町村の議会と同様で、予算・決算・人事・規約の改廃等が主で2月は親鸞聖人の750回大遠忌法要委員会の設立があり委員が決まりました。
 私達が信じる宗教は不変でありますが、現代のような科学文明の発達した時代になっても、私達の周囲には多くの迷信や俗信がはびこっています。占いやまじない、神がかりなど日本の各地で未だに人々の心を支配しており、そうした現象は無数といってよいほどあります。
 多くの人はそれを宗教だと思っていますし、そういう人々の気持ちを利用して不合理なことをいう宗教らしきものも後を絶ちません。
 日本人固有の宗教的心情は祖先崇拝であるといわれています。それは生まれつき天性に繋がるもので、どんなに文明が発達してもたやすく無くならないものだと思います。
 これは誰に教えられたものでなく、日本人として生まれたときからもっているからでしょう。仏教のような世界宗教といわれるものは、釈尊のような優れた宗教的境地に達した人が開かれたもので、その導きによって人々は生まれたときから持っている迷いから目覚めるのであって、その目覚めによって初めて私達は迷信や俗信から離れることが出来るものと思います。
 現代人は合理的な判断により誤った考え方を否定するのが普通ですが、ただそれだけでは迷信や俗信から解放されることは困難です。というのはそれが人間の生まれつきの心の在り方に結びついているからではないでしょうか。

合掌

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